もったいながり屋

 私の日々の行動の規範は、もったいながり屋で始まり、もったいながり屋で終わります。それは、結婚生活から具体的に始まった気がします。若いころ、何もないところから、田舎で自由と独立を求めようという点で意気投合し結婚した私たちは、お互いに自分のできることで、それぞれ懸命に働き、お互いにもったいない世代だったので、大いにそれを発揮し、簡素な生活が板についてしまいました。
 三人の娘たちも、親の背中を見て育ってくれたらしく、浪費家ではなく、身の丈にあった生活をしているので、離れていても安心です。
 もったいない精神が生活の核にあると、秩序正しくなり、行動的になります。今日も、ゴルフ場で私の作った惣菜がよく売れ、お客さんに褒められたりすると、気をよくして又作ることになります。少し多めに作って、私たちの食事でも少し頂くと、少しなのでことさら美味しく感じ、一挙両得という所です。そして、お野菜の余剰も、農場の鶏さんの緑餌用と私たちの食材用に分別し、完全活用した時は、爽快感を味わうことができます。
 こうして、もったいながり屋の故に、毎日こまねずみのように動くことになり、我ながら貧乏性とため息が出ることもありますが、これが健康の秘訣でもあり、もったいない ピース エコ ショップを続けてこられた原動力と感謝している日々でもあります。