対話の関係

 宮澤賢治は、「人間は、現象と矛盾と関係である」と言っている。鋭くすべてを総括し、言い当てていると感じます。どんな人間でも、内面に神的な面と葛藤に苦しむ面を持ち合わせている。いくつになっても日々、自分の中にその矛盾を実感しながら生活しているので、痛いほどよくわかります。そして、関係性のあり方が、その人の日常の形成に大きく影響していく。関係性さえよければ、持続性がそこに生まれます。
 私達の会の成り立ちは、現在毎日お世話になっているゴルフ場さんが、この地にできることになった時の反対運動が契機でした。「正しく強く生きるとは、銀河系を自らの中に意識してそれに応じて行くことである」という賢治の言葉に背中を押され、保守的な土地柄の中で、昨日のガンジーの言葉ではありませんが、これをしなければ自分ではなくなるという気持ちで踏み切りました。県内初の立ち木トラスト運動なども展開し、ゴルフ場さんとの関係は、常に対話の姿勢で臨んできました。対立構造を作るのではなく、対話の姿勢を貫いてきたからこそ、ゴルフ場さんと今のような関係が築かれてきたのだと思います。関係性がすべてを決めると言っても過言ではないかもしれません。
 昨日、寒い中でお店をたたんで帰ろうとしていた時、ゴルフ場の副支配人さんが温かい飲み物を持ってきてくれました。月に一回、ゴルフ場さんに一か月分のの支援金の領収書と気持ちだけの品をお持ちして感謝の意を示しているのですが、彼の温かい気持ちが身に染みました。
 日本政府が現在置かれている世界との関係性に、一抹の不安を感じている国民は多いのではないでしょうか。
 この文章と関係性が全くありませんが、写真を載せることにトライしてみますね。