天の配剤

 一年ほど前、会としてピース・エコ・ショップを作る決心が固まったころのことでした。
 大昔「猿島野まるごと博物館」のそば名人さんを知ったことがご縁で、製材会社の社長さんとお知り合いになり、自生農場のだるまストーブの燃料を頂いていたことがありました。その後も、「リサイクルハウス」を会で建てる時も不要な材を活用させてもらいました。
 それから長い長い歳月がたち、ある日その社長さんが自生農場を訪ねてこられ「不要な板がいっぱい出たけど、使うかい」と訊かれました。それが、ピース・エコ・ショップを建てようとする直前のことでした。私は、正にこれは天の配剤と思いました。
 なんでも、その時その時を一生懸命生きていれば、いつかはそれが又何かに繋がるという証のような気がしました。その後、三人で二日半材木運びのお蔭で、そのもったいない廃材を活用して、世界にたった一つしかないお店が出来上がりました。
 そして、今日も天の配剤を感じた日でした。自律神経が失調していて、不安定な中、それでも出店の準備をしていた時、いつもゴルフ場で卵油を愛飲している方が、もったいない・ピース・エコ・ショップの看板を見てくれたのか、奥まで入ってこられました。そこで、三箱用意して置いた卵油の二箱が売れました。
 その後、ゴルフ場で出店しようとしたら、喫煙ベンチに座っていたお客様と会話を交わすうち、卵油に関心を持ち出し、最後の卵油はそのお客様の元へ。今日は、地元の貸切なので、野菜は売れそうもないとの彼の予言に素直に従いご帰還。
 そして思いました。今日のお客様は、全て天の配剤であったと。あの辛い精神状況を救ってやろうとして、卵油のお客さんを差し向けてくれたのを。天の恩を忘れマジと思いました。