未完成

 人間は、つくづく未完成だと毎日自分の内面をのぞいて、そう思います。私の好きな賢治の言葉に「永遠の未完成これ完成なり」がありますが、賢治も、自分の中に
それを感じていたのかなとも思います。では、どうして「これ完成なり」といったのでしょうか。私は、こう考えています。「人間はだれであってもどこまでいっても未完成な存在であるので、お互いに許容し合わなければならない。ただ、完成の方向を目指すことだけはできる存在であると」
 だから、私はいつも悟れなくて、ゴルフ場へ行く準備中の時の精神状況は、いつもいつも登校拒否状態。正に未完成な状態です。でも観念して向こうに着くと、自律神経が落ち着き、お店番しながら、私の読書タイムに変換され、一挙両得という時間の活用が生れます。
 この読書から、私はたくさんのヒントをもらい、実践につなげることができました。感謝です。賢治の言葉を糧に、お互いに許し合い、大きな夢を共有して一緒に進んでいきましょう。