第二の危機

 昨年から今年にかけて、会として正念場の年でした。そんな時よりによって、「急いてはことを仕損じる」という諺の通り、私はお恥ずかしい話ですが、交通事故を起こしてしまいました。それが二月のことでした。相手の方にけががなく、不幸中の幸いでした。それでも、自分自身に精神的、身体的苦痛が残り、会の活動がいつも通りある中、それをこなすのが精いっぱいの日々でした。
 もちろんゴルフ場のショップも続け、五月には毎年、会の便りを全国にいる会員さんに送付、又会の総会と交流行事もあり、県にNPOの毎年の事業報告もあり、総会の資料作成準備やら、その他にも色々な課題を抱え、私の内部で余裕がなくなっていきました。
 六月に長女が二人の子供を連れて里帰り。その頃が、最も苦しい時期でした。それまで、自然に色々組み立てながら元気に曲がりなりにもこなしてきたのが、意欲が枯渇してしまい、すべてに自信がなくなり、不安ばかりが増大し、後ろ向きになり、自分でにっちもさっちもいかない心細い心境に追い込まれていきました。
 それでいて平静を装っている日常を続けていかなければならず、これまでの自分と分断された先の全く見えない暗い日が続きました。
 二十年以上前、納得する生き方が見つからず、極限状況の中で、宮澤賢治の詩の中に真に納得できる人間定義を見つけ、それを自分なりに具現化して生きることで、賢治哲学の真理を実感し、私のように生き方を模索している人たちに伝えて元気になってもらいたく本まで出していながら、人生を全うできず、途中で思いがけない苦境の中で、第二の危機に立っている自分を感じました。
 今日は、またまた遅くなってしまったので、続きは又明日。おやすみなさい。