ミョウガ

 1987年にこの自生農場を拓いたというのですから、今から27年前ですね。27年間の間に本当に色々なことがありました。初めは何もない殺風景な場所でした。ダンプで何十台分もの土を入れ、そこに夫がほとんど一人で鶏舎を建てました。随分おんぼろにはなりましたが、雨漏りもせず、相変わらず安全な卵の生産をしています。
 旧宅で挿し木をして増やしたメタセコイヤをここに持ってきて植えましたが、今では見上げるほど高くなり、この農場のシンボルになっています。ゴルフ場に隣接しているため、農場の周囲は高い木々が多く、私はそれに着目し、旧宅からみょうがの根っこを持ってきては、農場の周囲の半日陰の所に、一メーター間隔に一本づつ植えておきました。それが、今やミョウガのベルト地帯になり、「もったいない・ピース・エコ・ショップ」のいい稼ぎ手になってくれています。他にも要望のあるところにも送るようになったので、無駄なく活用され、今後も需要が伸びそうなので、もっと空いている場所に根を移植して増やそうと思っています。
 先日の四季の会の集まりの折、昔ミョウガ饅頭というのがあって、みょうがの葉で、柏餅のように包んで匂いを楽しみながら食べたのだそうです。なんでも活用して生活を楽しんでいた先人の知恵にあやかりたいものです。